伸びたのは計算速度だけではなく、数を頭の中で動かす力でした
ミラは、2桁の数字を10個足し引きする問題を、普通の速さで読み上げ始めてから答えるまで約10秒で解きました。2桁×2桁や3桁÷2桁にも暗算で取り組んでいます。
数字を見ると、頭の中にそろタッチのボードと珠が浮かび、その珠の変化から答えを認識しているようです。速く計算できるだけでなく、10のまとまりや数の合成・分解を感覚的に扱う土台ができたことが、約2年半で感じた大きな効果です。
1桁の足し算から、2桁10口・掛け算・割り算へ
ミラがそろタッチを始めたのは2023年12月、年中のときです。それ以前は特別な計算学習をしておらず、1桁の足し算が少しできる程度でした。
| 時期 | できたこと・取り組んでいること |
|---|---|
| 開始前 | 1桁の足し算が少しできる程度 |
| 現在 | 2桁10口、2桁×2桁、3桁÷2桁を暗算 |
| 学校 | 計算や宿題は、今のところまったく問題なし |
| 別アプリ | HAMARUで、ニカより1ステージ先へ到達 |
今の力は短期間で自然に身についたものではありません。原則として平日は2ミッション、休日は4ミッションに取り組み、S11で長く止まった時期にはS8まで戻してやり直しています。
わが家では、この学習量を約2年半積み重ねた結果として、現在の暗算力につながりました。
Jで数の土台を作り、S・Uで桁数と口数が増えていきます
そろタッチは、最初から難しい暗算をさせる教材ではありません。Jステージでは5までの数、次に10までの数と、少しずつ範囲が広がります。九九も歌で楽しく覚えていきます。
5・10のまとまり、数の合成と分解、九九の歌
頭の中の珠を、より速く正確に動かす
2桁10口、2桁×2桁、3桁÷2桁など
Jもステージが進めば難しくなりますが、中心にあるのは「10のまとまりで考える」「数を分けたり合わせたりする」作業の反復です。その土台の上に、S・Uで桁数や口数の多い計算が積み上がっていくと感じます。
Uまで進むことを目標にしなくても、数量感覚の土台を作り、九九を楽しく覚えられる点で、Jの最後まで取り組む意味はあると思います。
2桁10口は、読み上げ開始から答えまで約10秒でした
「2桁10口」とは、2桁の数字を10個、続けて足したり引いたりする計算です。実際の学習履歴に出た問題を普通の速さで読み上げ、読み始めからミラが答えるまでを計りました。
2桁10口は、紙に途中経過を書かず、読み上げられた数字に合わせて頭の中の珠を動かします。私には同じやり方で解けません。小2のミラが約10秒で答えられたことで、暗算力の差をはっきり実感しました。
U3の基準をクリアしてU4へ進み、実際にこれらの問題へ暗算で取り組んでいるという意味です。月ごとの正解率には、問題の難しさや集中力による変動があります。
計算アプリHAMARUでは、ミラが親より1ステージ先へ
そろタッチ以外の計算でも力を使えるのかを見るため、計算アプリ「HAMARU」の進度も比べました。
2桁×1桁
クリアできず停滞中3桁+3桁
4-4を越えて次へニカは2桁×1桁が出る4-4をクリアできませんが、ミラはその次にある、3桁+3桁の5-1まで進んでいます。
そろタッチ内の判定だけでなく、出題方法の違う計算アプリでも親を上回りました。身につけた暗算力を、別の場面へ持ち出せていることが分かります。
正解率は、問題が難しくなるにつれて下がりました
2023年12月から2026年6月まで、31か月分の月間成績を確認しました。全月をそのまま並べると長くなるため、変化が分かる月を抜粋します。
| 年月 | 足し引き | 掛け算 | 割り算 |
|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 90% | 78% | 未出題 |
| 2024年1月 | 91% | 86% | 未出題 |
| 2024年5月 | 84% | 94% | 97% |
| 2024年8月 | 75% | 87% | 92% |
| 2026年5月 | 73% | 83% | 79% |
| 2026年6月 | 75% | 81% | 83% |
問題が簡単な時期は、足し引きも9割前後の月がありました。
桁数や口数が増え、7〜8割台の月が中心になりました。
正解率が下がったから、以前より計算力が落ちたわけではありません。解いている問題そのものが難しくなっています。
一方で、わが家で学習を見ている実感では、集中力の影響も大きいです。できるはずの問題を落とす日もあり、難易度だけで正解率の変化を説明できるとは考えていません。
100%正解できるようになってから先へ進むのではなく、間違いながら大量の問題に取り組み、少しずつ難しい計算へ移っています。
数字を見ると、頭の中にボードと珠が浮かんでいるようです
ミラは、そろタッチ式の計算から始めたため、指を使って一つずつ数えることがほとんどありませんでした。
計算している様子を見ると、数字に合わせて頭の中にそろタッチのボードと珠が浮かび、その珠を動かした結果から答えを認識しているように見えます。
そろタッチのJ・Sステージでは、5や10のまとまりを使いながら、数を分けたり合わせたりする計算を繰り返します。指で一つずつ数えるのではなく、数をまとまりとして捉え、頭の中で動かす練習になっています。
姉のルミは、幼い頃には計算するときに指を使って数えることがよくありました。今ではだいぶ改善し、指を使うことはほとんどありません。ただ、計算を定着させたり、数の合成・分解やまとまりを感覚的に捉えたりする力を身につけるまでには、かなり苦労しました。
一方、年中からそろタッチに取り組んだミラは、最初から珠のイメージを使って計算しています。姉妹を比べると、そろタッチには計算を速くするだけでなく、数量感覚の土台を作るよさもあると感じています。
もちろん、これは検査などで測定した結果ではなく、家庭で姉妹の学習を見てきた実感です。ただ、ルミの計算学習で苦労した経験があるからこそ、ミラが数をまとまりとして扱えていることには大きな価値を感じます。
学校の計算や宿題は、今のところまったく問題ありません
小学2年生の学校の計算や宿題で困ることは、今のところありません。学校ではまだ九九が始まっていませんが、そろタッチですでに覚え、掛け算や割り算まで先に取り組んでいます。
少なくとも計算分野は、学校の進度より先まで仕上がっています。宿題の計算に時間を取られずに済むのは、日常で感じる分かりやすい効果です。
ただし、暗算が速いことと算数全体が得意なことは別です。文章題の読解、図形、考え方を説明する力まで、そろタッチだけで身につくわけではありません。わが家では、あくまで計算力と数量感覚の土台として捉えています。
実測して分かったのは、「速さ」と「数の捉え方」の両方です
開始前は1桁の足し算が少しできる程度だったミラが、約2年半後には2桁10口を約10秒で解き、2桁×2桁や3桁÷2桁にも暗算で取り組むようになりました。
HAMARUでは親より先へ進み、学校の計算や宿題にも困っていません。31か月の記録を見ると、難易度が上がるにつれて正解率は下がっていますが、解ける計算の範囲は大きく広がっています。
そして、速さ以上に価値を感じているのが、10のまとまり、数の合成・分解、頭の中の珠を使って数字を処理する感覚です。
教材全体の感想は「2年半続けた本音レビュー」を、姉妹の学習方法の違いは「短期間でやめた姉と継続した妹の比較」を、開始時期は「そろタッチは何歳から始める?」をご覧ください。

